2011年 07月 20日
国民合意なしの、地デジカ化直前です
あと数日、24日から東日本大震災の被災地を除き、アナログテレビが停波となります。
世界は段階的なのに・・・
日本以外の国では、地域の実情に応じた緩やかな地デジ化への移行がすすめられています。イギリスでは、高齢者や障がい者などの弱者をどう支援するかを調査し話し合い問題を解決しながら時間をかけて移行していっています。
しかし、日本では国民の合意は一切なし。
最初からアナログ放送の打ち切りタイムリミットを設定し、法律で縛ってデジタル化を強行するという、「お上的な強いもの論理」で決められてしまっています。
国や自治体の援助が行き届かない中で、 特に一人暮らしの高齢者の方から「テレビが見られなくなる」との不安な声がずっと上がっています。
ある自治体の広報車が、「地デジはお済みですか」「地デジ見てますか」と、毎日巡回を続けると、「チューナーは買ったが、実は取り付け方が…」「家のテレビが大丈夫か見てほしい」といった飛び込みの依頼が舞い込んでいるそうです。
交野市ではそこまで丁寧に対応できていないので、そんな声も拾われていませんが・・・
NHKによれば、5月末時点の全国の地デジ化率は、東日本大震災の影響でアナログ停波が延期される岩手、宮城、福島3県を除くと99%(この調査も正確とは言えませんが)程度に達したと、未対応は約45万世帯とみられています・・・しかし、最悪なのは、未対応でありながら疑問や不安すら感じていない“サイレント層”と呼ばれる人々の存在ではないでしょうか。
交野の状況は、
収入も多くない息子さんが無理をして親にテレビを買ってあげたり。
知り合いに頼んでやっと、チュウナーをつけてもらった人。
一方、チュウナーの無料配布を申し込みたいが、NHKの受信料を払うのが前提なのでと躊躇する人も。
交野市は、国の制度だからと片付けず、「テレビ難民」をうまないための財政支援を含めた援助を惜しまずにすべきだと思います。
by kuraji_sacchan
| 2011-07-20 00:42
| 日誌